医師コラム

2022.07.18更新

前回、過活動膀胱のコラムで

過活動膀胱とは急にトイレに行きたくなる切迫症状や

1日に8回以上トイレに行く頻尿がある状態のことを指します

と書かせていただきました。

 

もう少し詳しく説明しますと、

実は過活動膀胱かどうか決めるのは尿の検査結果でもなく、採血の検査結果でもありません。

4つの質問に答えることで過活動膀胱かどうかわかるんです。

 

過活動膀胱症状質問票というものがあります。

ぜひ、みなさんも1度やってみてください。

活動膀胱症状質問票

 

4つの質問に答えてそれぞれ点数をつけます。

質問3が2点以上で、なおかつ合計3点になる方は過活動膀胱です。

簡単ですよね!

 

合計点数が5点以下であれば軽症、6~11点であれば中等症、

12点以上であれば重症と診断されます。

 

過活動膀胱症状質問票

 

注意点としては急にトイレに行きたくなる切迫症状や頻尿は

過活動膀胱に限ったものではありません。

膀胱に腫瘍があったり、子宮の病気が影響していたり、

前立腺肥大症が原因だったりすることもあります。

 

そのため、先ほどの質問票だけで決めるのではなく、

検尿、採血、超音波、CTを患者さんの症状に応じて組み合わせることで

隠れた病気がないか検査していきます。

 

過活動膀胱は遺伝とは関わりがないと言われています。

生活環境が影響していることが判明して、

年齢、うつ病、ケーキ・和菓子摂取が関係しているとされています。

甘いもの好きにはつらいですね。

 

次回は過活動膀胱の治療、甘いもの好きな方への過活動膀胱の対策についてお話していきます。

 

 

2022.07.05更新

トイレが近い、

急にトイレに行きたくなる、

尿が我慢できない、

尿が漏れてしまう、

夜中トイレで起きる。

 

このような症状がある場合は過活動膀胱かもしれません。

 

過活動膀胱は急にトイレに行きたくなる切迫性や

1日に8回以上トイレに行く頻尿がある状態のことを指します。

40歳以上の男女の7人に1人が過活動膀胱といわれ、数にして1000万人以上です。

そのうち537万人、50%以上の方が尿漏れを経験しています。

過活動膀胱

 

これだけ多ければ自分も過活動膀胱かもしれないと心配になりますよね。

外出する時はいつもトイレがどこにあるか確認したり、

長時間の車や電車に乗る時はトイレのことが頭から離れなかったり、

パッドが手放せなかったりすると思います。

中にはトイレのことが心配で旅行をあきらめる方もいらっしゃいます。

 

しかし過活動膀胱はしっかり治療すれば症状を改善することができます

トイレのことを気にしなくなると、集中力が向上し、仕事の効率があがり、

また睡眠、生活の質が改善するといわれています。

過活動膀胱を改善することで得られるメリットはたくさんありますが、

いざ尿のこととなると恥ずかしさから病院へ行くことをみなさんためらってしまいます。

 

女性の頻尿に対する受診率は7.7%であり、10人に1人も受診していないのが現状です。

暖かい季節は頻尿がおさまるので様子をみてしまう方が多いですが、

寒い時期が到来すると尿の回数が増え、トイレで困る生活が始まります。

過活動膀胱か心配な方はトイレで困る前に1度泌尿器科で相談してみてください。

 

次回は過活動膀胱の検査について解説します。

 

 

 

お気軽にご相談ください 泌尿器科 / 内科 / 腎臓内科 柏駅東口より徒歩3分 土曜診療あり

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