前立腺がんについて
2019.02.02更新
暦の上では立春になりますが、天気予報では時折雪の予報が出されるなど、まだまだ寒さが厳しい季節ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて今回は、泌尿器科ならでは、50歳以上でリスクが上がる前立腺がんについてお話したいと思います。
前立腺とは、男性しか持っていない身体器官で膀胱のすぐ下にあり尿道をとりまいています。
前立腺がんの危険因子のひとつは「年齢」です。加齢によるホルモンバランスの変化によって50歳を過ぎると罹患率が急激に増加します。
そのため、50歳を過ぎたら1年に一度、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA検査を受けることが推奨されています。
なお、前立腺がんの要因に、「家族歴」もあげられています。そのため、前立腺がんと診断されたご家族のいる男性は、
早期発見のためにできれば40歳になりましたら、一度PSA検査を受けられる事もおすすめです。
早期から中期にかけては、特徴的な症状は少なく、あるとすれば尿が出にくい、回数が多い(特に夜)、残尿感がある、といったものです。
これらは、癌に限らず加齢に伴って起こる前立腺肥大によるケースもあるので、癌かどうか判別するにはPSA含めた検査が必要になります。
前立腺癌は、進行すると骨に転移しやすく、中には腰痛を主訴に見つかるケースもあります。
他の癌と比べて、比較的進行がゆっくりであるのも特徴の一つです。
早くみつけて、手術や放射線治療で治療すれば、長く通常の生活を続けることができます。
PSAは採血により検査する事が出来ます。
当院では予約なしでも検査出来ますので、ご心配の方はお電話もしくは、直接お越し下さい。
記載:かしわ腎泌尿器クリニックスタッフ