尿路結石症について
2019.08.05更新
夏真っ盛りとなりました
今年は梅雨が長引き、突然の気温の上昇に体がついて行くのがやっとですね(・・;)
皆様いかがお過ごしでしょうか。こまめな水分、塩分の補給や、外出時はあれば日陰を歩く等、
熱中症にご留意下さい。
さて今回は、当院看護師さんに伺いました尿路結石症についてご紹介したいと思います。
《夏は、熱中症だけでなく、尿路結石にも注意!!!》
日本人の男性7人に1人、女性の15人に1人が1度は経験するという尿路結石。その痛みは3大疼痛とも言われています。さらに、約半数の人が再発を繰り返すそうです。
~尿路結石とそれに伴う痛みの要因~
尿の中には、血液中で不要となった老廃物が溶け込んでいます。その成分が固まり結晶化したものが尿路結石です。その石が腎臓にあるうちは痛みを伴わないのですが、腎臓から尿管に出てその途中で詰まったり、膀胱や尿道に詰まると尿が出なくなり、腎臓で作られた尿が溜まっていき痛みを生じます。そのため、痛みの症状としては脇腹や腰背部痛となります。その痛みは、救急車を呼びたくなる程だそうです。さらに、発熱・吐き気・血尿などの症状も出ます。逆に言うと、排尿障害をきたしていない尿路結石は痛みが出ず、健診等で指摘される方も多いです。
夏は尿路結石の患者さんが増えます。その背景には、夏の暑さにより汗をかき、尿量が少なくなります。このように尿が濃縮されると尿中の成分が結晶化しやすくなるのです。そのため、尿路結石の患者さんがお水をたくさん飲むよう(1日2ℓ以上)指導されるのは上記のことがあるからです。
しかし、痛みが出てからは水をたくさん飲んでしまうと尿ばかりが作られ腎臓に溜まっていく一方なので悪化してしまいます。痛みが出てからは、発熱がなければ痛い所をあたためる。医師から処方された痛み止めがあれば服用する(坐薬の使用)この様に対処していただき、早めの受診をおすすめします。
結石の本当の怖さは、痛みよりも実は感染です。必ずしもではありませんが、結石に菌が付着してしまうと、腎盂腎炎、敗血症等を発症するリスクもあります。
結石の原因ははっきり分かっていませんが、リスクの高い人は、男性・閉経した女性・糖尿病・高血圧・痛風・脂質異常症・肥満などと言われています。
当院では、結石の精査、また自然排石不可能な結石症の患者様には治療可能な病院への紹介等もしております。
上記の様な症状が発症しましたら、受診なさる事をお勧め致します。
再発予防の食事については、次回のクリニックニュースでお伝えしたいと思います!!( ゚∀゚ )