こんにちは。かしわ腎泌尿器クリニック看護師チームです。
新生活での仕事への適応や梅雨の時期は、気圧の変動が重なり自律神経が乱れるなど、様々なストレスが重なる時期です。
そんな中で更年期が到来すると、心身の不調や仕事に支障をきたすことも考えられます。更年期障害というと女性のイメージですが男性にもあることをご存知ですか?
男性更年期は40代後半から症状が現れることが多く、集中力の低下やイライラ、不眠といった症状が見られます。
当院でも仕事中のミスが増えてしまった。疲れが中々とれないなど様々な不調の訴えがあり、調べてみたら男性更年期が原因で治療を始める方もいらっしゃいます。
男性更年期障害の原因は、主に男性ホルモン(テストステロン)の減少です。加齢とともに自然にテストステロンが減少するだけでなく、ストレス、生活習慣の乱れ、運動不足なども影響し、症状が強く現れる場合があります。
男性更年期障害の改善には、生活習慣の見直しと男性ホルモン補充療法が中心です。生活習慣の見直しでは、バランスの取れた食事、適度な運動、質の良い睡眠、ストレス軽減が重要です。
当院では、男性ホルモンが著しく低下している場合は、テストステロン補充療法のエナルモン注射の他に、最近ではグローミン軟膏での治療を行っています。
グローミン軟膏は、男性ホルモンであるテストステロンを配合したクリームタイプの医薬品です。皮膚からテストステロンを補充することで、男性ホルモン不足にともなう諸症状の改善が期待できます。
使い方は、低用量(チューブから2cm程度)を塗ります。
顎下や腹部にも塗れますが、主に陰嚢(睾丸)部に塗布します。陰嚢は他の部位よりも吸収率が高く、より効果的にテストステロンを体内に取り込むことができるからです。
塗る時は、よく擦り込むようにマッサージしてください。通常、1日1~2回塗布します。症状の改善が見られた場合は、1日1回に減らすこともできます。
起床時や入浴後に塗布するのがおすすめです。塗布後、4時間以上は入浴を避けるようにします。
一般的に、3ヶ月程度継続して使用することで効果が実感されることが多いとされています。
当院では、グローミン軟膏のみの方やエナルモン注射と併用される方も増えています。症状により、使い方のご相談を医師また看護師で行っています。気になる方は、看護師まで気軽にお声かけ下さい。
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