~症状がなくても受診した方がよい理由~
健康診断の結果を見て、「尿潜血陽性」と書かれていて不安になったことはありませんか?
尿潜血と聞くと心配になるかもしれませんが、必ずしも重い病気があるというわけではありません。
しかし、中には早めに見つけて治療につなげたい病気が隠れていることもあります。
今回は、健康診断で尿潜血を指摘された際に知っておいていただきたいことをご紹介します。
尿潜血とは?
尿潜血とは、尿の中に血液が混じっていないかを調べる検査です。
「血液が混じっている」と聞くと驚かれるかもしれませんが、多くの場合は肉眼では分からないほどのごく少量の血液です。
そのため、尿の色に変化はなく、自覚症状もないまま健康診断で初めて指摘されることが少なくありません。
尿潜血の原因にはどんなものがあるの?
尿潜血がみられる原因はさまざまです。
例えば、
・膀胱炎などの尿路感染症
・尿路結石
・前立腺肥大症
・腎臓の病気
・膀胱がんや腎がんなどの病気
などがあります。
また、激しい運動の後や体調によって一時的に尿潜血が出ることもあります。
そのため、一度の検査結果だけで原因を判断することは難しく、必要に応じて詳しい検査を行います。
症状がなくても受診した方がいいの?
「痛みもないし、普段と変わらないから様子を見ても大丈夫かな」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、尿潜血の原因となる病気の中には、初期の段階では症状がほとんどないものもあります。
実際に、健康診断がきっかけで病気が見つかるケースもあります。
もちろん、尿潜血があったからといって必ず病気が見つかるわけではありません。
それでも、「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、一度相談していただくことが大切です。
泌尿器科ではどんなことをするの?
受診された際には、まず尿検査を行い、尿潜血が続いているかを確認します。
その後、必要に応じて超音波検査や画像検査、尿の中にがん細胞がないかを調べる細胞診検査などを行い、原因を調べていきます。
検査と聞くと不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、すべての方に精密検査が必要になるわけではありません。
年齢や症状、健診結果などを確認しながら、一人ひとりに合わせて検査を進めていきます。
まとめ
健康診断で尿潜血を指摘された場合、必ずしも重大な病気が見つかるわけではありません。
しかし、体からのサインである可能性もあるため、そのままにせず確認することが大切です。
泌尿器科で働いていると、「もっと早く相談すればよかった」というお話を伺うことがあります。
反対に、「受診してみたら異常がなくて安心できた」という方もたくさんいらっしゃいます。
健康診断で尿潜血を指摘された際は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。
過去のコラムでは「血尿」についてご紹介しました。血尿は尿が赤く見えるため気付きやすい症状ですが、今回お話しした尿潜血は自覚症状がなく、健康診断で初めて見つかることが少なくありません。
目に見える血尿も、健康診断で分かる尿潜血も、どちらも体からの大切なサインです。健診結果を受け取った際は、ぜひご自身の体と向き合うきっかけにしていただければと思います。

BY NO





















